USBメモリの故障例

USBメモリが折れたり、曲がったりしたことによる内部断線

USBメモリで最も多い故障です 「ノートパソコンに差したままでバッグで持ち運んだ」なんていう猛者もおられます。大抵の場合は、PCに差して作業している途中で、物が当ったり、なにかを載せてしまったなどでおきます。 この場合は、内部でPCへの接続部(USB端子側)とチップが乗った本体側との間に断線が生じておきます。 ここからデータを読みとるには、完全に分解した後で、パソコン側とチップが載った基盤側とをリード線でハンダ付けして再接続するという手作業となります。ペンハンダと独立ルーペを用いて根気よく接続していきます。

USB内部の記憶媒体故障 USBメモリ内部の記憶用チップが熱や静電気で故障又は劣化して起こる故障です。この場合は、特殊なデータサルベージ基盤を用いての作業となります。折れた場合のリード線での修復よりも時間・費用ともにかかります。最低でも5日~1週間の作業となります。

USBメモリのドライバ情報を記憶しているチップが何らかの原因で剥離又は損傷する故障です。この場合は専用の設備で生きているだろうメモリチップを健康な基盤に移し替える作業が必要となる場合もあります。救出作業の難易度としては高くなりますがメモリチップ故障の場合と比べると、メモリそのものは健康な場合が多く救出率も100%となる場合が多いです。ただし、お時間は長めに頂きます。  

USBのフラッシュメモリは大容量化が進み、当社へ持ち込まれるものも64GBや128GBなんていうものも頻繁に目にするようになりました。オフライン(インターネットを使わないで)データを受け渡しするには、とても便利な媒体です。ただ、これを常日頃のデータのメインの保存先にするのはおススメできません。当社に持ち込まれるUSBメモリの故障原因のトップは、保存データの劣化。内部のチップのショート、物理的に折れ曲がったことによる断線と続きます。簡単に折れて内部断線を起こしたり、一部のチップがショートしたりといったことが生じやすいものです。データ・ファイルはクラウド上に上げるなどのバックアップ処置をした上で、USBメモリはデータ・ファイルの受け渡しに使う事をおススメします。


デジカメの中のSDカード。入れっぱなしにしがちですが、ファイルが突然読めなくなって慌てないためにも、こまめにパソコンや外付けのハードディスクにバックアップを取っておきましょう。また、スマホのMicro-SDも、過信は禁物。自動バックアップ機能を使ったり、こまめなバックアップを心がけて下さい。当社の実感からすると、HDDやUSBメモリよりも早く劣化する感じです。2~3年程度で交換しておくと無難です。